大分ホーバークラフト1番船「Baien」納入式
2023年9月9日、大分空港と大分市内を結ぶ交通手段として2023年度中の運航開始を予定しているホーバークラフト1番船「Baien」の納入式が大分市の田ノ浦ビーチでおこなわれました。式典会場の砂浜に砂煙を上げながら颯爽と現れた「Baien」。その姿を見て、会場にいた関係者や見物していた人たちから歓声が上がったという。
納入式でお披露目されたその日、「Baien」船内が報道公開されました。80人が乗ることが出来る船内は広々としており、バリアフリー設計で車いす用のスペースも設けられている。
9月7日に最終船舶検査合格
建造場所のイギリスから運搬船に積まれ、2万kmの距離を運ばれて日本へ到着したホーバークラフト1番船「Baien」は、8月25日に初めて大分の海に進水。その後はテスト運航を重ね、9月7日に九州運輸局大分運輸支局による最終船舶検査に合格していました。
ホーバークラフト「Baien」
ホーバークラフトの運航をおこなう大分第一ホーバードライブ株式会社が掲載している情報によると、全長約25.7m、幅約12.8m、高さ約8.5m。最大総重量は50トン。
ホーバークラフト「Baien」の概要
型式 | 12000TD |
長さ | 約25.7m |
幅 | 約12.8m |
高さ | 約8.5m |
定員 | 80人 |
最大総重量 | 50トン |
最大速力 | 45ノット |
耐久時間 | 5時間 |
エンジン | 2基×793kW |
リフトファン | 4基 |
リフトファン直径 | 0.88m |
推進プロペラ | 2基 |
推進プロペラタイプ | 5枚可変ピッチ |
推進プロペラ直径 | 3.5m |
出典:大分第一ホーバードライブ株式会社 | ホーバークラフト紹介(https://note.com/hoverdrive/n/na3e00f78c726)
Griffon Hoverwork の 12000TD型
イギリスの Griffon Hoverwork で建造された「Baien」は、12000TD型という型式。同じ12000TD型の同型艇ホーバークラフトがイギリスのワイト島航路に就航していますが、設計変更が加えられており違いがあるようです。
ワイト島航路に就航するホーバークラフトは船体前方にある搭乗口が階段になっているのに対して、「Baien」はスロープに変更されている。さらに、12000TDの標準仕様では船体長さが23.7mになっていますが、「Baien」は約25.7mで2m長くなっており、客室横の側面窓が3枚から4枚に増えている。
よく読まれている記事