Jan De Nulが2隻目の超大型ケーブル敷設船を発注

Jan De Nulが同型船の超大型ケーブル敷設船を発注 船舶
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Jan De Nulが同型船の超大型ケーブル敷設船を発注

超大型ケーブル敷設船2隻を含むJan De Nulの同船種保有船5隻
出典:Jan De Nul

2024年5月17日、Jan De Nulは昨年9月に中国の招商局重工有限公司(CMHI)と建造契約を締結した超大型ケーブル敷設船「Fleeming Jenkin」と同型船の発注を明らかにしました。

このたび発注を明らかにした超大型ケーブル敷設船は「Fleeming Jenkin」と同型船で全長215m、最大28,000トンのケーブルを積むことができる。28,000トンのケーブル積載容量は世界最大。

ケーブル積載容量28,000トン
船体長さ215m
DPSDP2

水深が浅い海域から最大水深3,000mの深海にケーブル敷設

全長215m、積載容量28,000トンのケーブル敷設船建造契約
同型船のケーブル敷設船「Fleeming Jenkin」完成イメージ
出典:Jan De Nul

甲板上に2つと甲板下に1つ、合計3つのケーブルカルーセルに加えて光ファイバー用の大きなホールドが装備されており、最大4本のケーブルを同時に敷設可能。船尾にはシュートとケーブル敷設ホイールが搭載され、最大150トンのケーブル張力を処理するテンショナーと組み合わせることで、シュート使用時は水深が浅い海域のケーブル敷設が可能となり、ケーブル敷設ホイールを使用すると水深が深い海域での設置が効率的になるという。最大で水深3,000mの深海にケーブル敷設ができる設計。

持続可能なケーブル敷設船

「Fleeming Jenkin」と同型船のこのたび発注したケーブル敷設船には、様々なグリーンテクノロジーが搭載されるという。

ディーゼル微粒子フィルターとNOxを除去する選択的触媒還元システムを使用して、排出ガスからナノ粒子を最大99%除去する高度なデュアル排気フィルターシステムを搭載し、大気汚染物質を大幅に削減する超低排出ガス船(ULEv、Ultra-low emission vessel)となっている。エンジンには、CO2排出量を大幅に削減するバイオ燃料とグリーンメタノールで動作するエンジンを搭載。さらに、容量2.5MWhのバッテリーを搭載するハイブリッド船となっており、駆動技術と組み合わせてピークカットなどエンジン負荷が最適化される設計が組み込まれている。

Jan De Nulとして保有する5隻目のケーブル敷設船

Jan De Nulは、建造中の「Fleeming Jenkin」の他に「Isaac Newton」「Connector」「Willem de Vlamingh」を保有しており、今回発注したケーブル敷設船は5隻目となる。

船名Fleeming Jenkin Isaac Newton Connector Willem de Vlamingh
ケーブル積載量28,000トン10,700トン9,000トン5,400トン
搭載クレーン不明50トン×1
25トン×1
400トン×1
100トン×1
40トン×1
13トン×1
長さ215m138m156.9m118m
不明32m32m29.9m
DPSDP2DP2DP3DYNAPOS AM/AT R
(DP2相当)
建造年2026年2015年2011年2011年
Jan De Nul が保有するケーブル敷設船
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