「Moray West」向けとなる14MW風力タービンナセル生産
Siemens Gamesaは、LinkedInへの投稿で「Moray West offshore wind farm」向けとなる最初の14MW風力タービンナセルを生産し、出荷できる状態にあることを発表しました。
「Moray West」向けとなるナセルを製造したのはドイツのクックスハーフェン(Cuxhaven)にある生産拠点。
スコットランド沖で建設が進められている「Moray West offshore wind farm」では、Siemens Gamesa製の風力タービン「SG 14-222 DD」60基を設置する計画。ナセル以外の主要部材のうちブレードについては先日、ハルの製造施設から拠点港のナイッグへ運搬が開始されています。
ドイツのクックスハーフェンにある風力タービン生産工場
ドイツのクックスハーフェンにあるSiemens Gamesaの風力タービン生産工場は、2018年に開設。敷地面積16万m2という広い敷地の中に長さ320m、幅160m、面積55,000m2の工場建屋をはじめ、北海に面した荷役岸壁とストックヤードなどがあります。
2015年8月に建設計画が発表され、建設費用は約2億ユーロ、当時の為替相場で日本円に換算すると約270億円。
生産工場では、870人以上の正社員を含む1,000人以上の従業員を雇用。ナセルを構成する主要部材のハブ、発電機、バックエンドをそれぞれの生産ラインで製造したあと、組み立てがおこなわれるという。
台湾の雲林洋上風力発電所(Yunlin Offshore Wind Farm)で設置するナセルもクックスハーフェンの生産工場で製造されたようです。
「Moray West offshore wind farm」の概要
「Moray West offshore wind farm」は、EDP Renewables と Engie の合弁会社 Ocean Winds および Ignitis Group によって開発されており、Siemens Gamesa「SG 14-222 DD」60基、洋上変電所2基の設置を計画している。変電所2基を含むすべての基礎は、モノパイルを採用。総発電容量は882MW、風力タービンの単機出力はパワーブーストにより14.7MWへ引き上げられる予定。
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