中国のニュース記事で日本の洋上風力設置船について報じる内容
2024年4月12日に中国のニュース記事で日本の洋上風力設置船について報じていました。内容が少し興味深いものだったので紹介。
その記事のタイトルはこちら👇
6艘风电安装船“来袭”!这下不缺船了!
(風力発電設置船6隻が「到着」! 今では船舶不足解消!)
https://wind.imarine.cn/news/89533.html
中国の記事で報じられている内容としては、着実なペースで進められている日本の洋上風力発電プロジェクトにおいて、施工をおこなう洋上風力設置船の船団拡充がおこなわれており、2025年には日本船籍の設置船が6隻になるというもの。
記事内で洋上風力設置船6隻というのはSEP起重機船を意味しており、既にいる日本のSEP起重機船と将来的に保有する予定のSEP起重機船を思い浮かべると、2025年で6隻というのは納得。
現在、運用中の設置船は3隻
記事では現在、日本で運用中の洋上風力設置船は3隻だと説明。この段階で少し変だなと思いましたが、まずは中国のニュース記事内容を続けて紹介。
その3隻というのは、清水建設の「BLUE WIND」、五洋建設・鹿島建設・寄神建設の3社による共同出資会社PKYマリンの「CP-16001」、五洋建設の「CP-8001」。
2024年から2025年の間で新たに3隻が追加
そして、2024年から2025年の間で新たに3隻が追加と書かれている。
追加されるのは、2024年上半期に大林組と東亜建設工業の「柏鶴」、2隻目は戸田建設を含む6社が共同保有予定の「JWFC SUNRISE(仮)」(旧 TERAS SUNRISE)、3隻目は五洋建設とDEMEの合弁会社であるジャパンオフショアマリンが日本船籍化して2025年春に就航予定の「Sea Challenger」。
「柏鶴」はまだ引き渡されていない?
疑問に感じたのは、大林組と東亜建設工業の「柏鶴」についての説明。両社の公式発表では2023年4月に完成したということですが、中国のニュース記事では2024年上半期に引き渡される予定だと書かれています。
まだ引き渡されていないというニュース記事を見た感想としては、違和感を感じつつも確かに完成から1年が経過していながら洋上風力の現場で活躍しているという情報は出ていないことから、”そうだったんだ”と妙に納得してしまう部分もある。
「柏鶴」にはHuisman製のパイルグリッパーが搭載される予定ですが、その情報も出てきていないので現状どのような状況なのかは不明。中国の記事内で2024年上半期に引き渡される予定と書かれているのがHuisman製のパイルグリッパーを指している可能性はあるのかもしれません。
所有企業が発表している公式情報から「柏鶴」が完成していることは間違いない。そして、まだ洋上風力の現場で作業していない。初作業はいつになるんでしょうか・・。
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